町家でくつろぐstay
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職人の技・伝統を感じる
パブリックスペース・客室内の「しつらえ」はさりげないところで見つかります
入口
ドアを開いてまず目に入るのは、部屋の全貌・・・ではありません。入って、曲がって、入って・・・そのたびに異なる表情を見せる流れは、まるで絵巻物のようです。
これが「日本の平面構成」です。(総合監修 中村義明氏)
格子
寝室とサロンスペースを仕切るのは格子。壁だと重たくなりますが、格子はプライベート感と解放感を併せ持つことができます。そして、格子がつくりだす影を眺めていると、心が落ち着きます。
この格子、よく見ると横軸には金属が貼られています。木だけだと「和」を強調しすぎますが、金属の光によって「モダン」な要素が加わります。
(ザ・ひらまつスイート、デラックスプレミア)
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鉛の壁
全客室にあり、時間の経過と共に変化していく「経年美化」を感じることが出来る内装です。ご宿泊のたびに、違った表情を見つけてください。
(写真はザ・ひらまつスイート) -
光琳松
江戸時代前期の絵師 尾形光琳の画風をアレンジした模様を「光琳模様」と言い、「光琳松」もその一種です。「いずみ」の壁には、約400年続く日本唯一の唐紙屋「唐長」による光琳松の壁紙があります。
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壁紙の文様
波頭紋は躍動感あるダイナミックな波の形、七宝紋は円形を四つ重ねてつないだ連続文様。どちらも着物によく見かける柄です。かつて呉服店だった時代を忍ばせます。(デラックス)
アンティーク家具
客室内、館内のあちこちにあるアンティーク家具は、清朝時代のもの。町家とのバランスも絶妙です。
京町家を感じる
京都でいう「はんなり(洗練されて上質で華やかな)」を表現するために、
建物の復元と同時に京町家のディテールを活かしました。
総合監修:中村外二工務店 中村義明氏
外観
ほぼ当時の姿を再現しています。目を引くのは、町家らしさを感じる格子。もともと呉服問屋だったこの町家で使われているのは「糸屋格子」と言われるもの。店内の色鮮やかな反物が格子越しに見えていたことが想像できます
蔵
明治32年以前の建物ですが、年代は不詳です。外装の扉、丁番などの金物、瓦などの一部は、当時のものを使っています。瓦は「京大仏瓦」というもので、作者を示す刻印も入っています。今は製造していない貴重な瓦です。
内側の壁は土壁風に漆喰仕上げを施しています。清朝時代の家具と、デンマークデザインの巨匠コーア・クリントの家具が見事に調和しています。
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フロント
町家の「表屋」と呼ばれる場所では、商売をしていました。天井には当時の柱が使われ、時代を感じます。
壁は聚楽塗。床は当時の土間を思わせる三和土(たたき)風に復元しました。 -
走り庭
商いと住まいが一体となった町家建築の特徴である走り庭は、玄関から裏庭に抜ける通り道 でした。台所として使われていた場所で、釜戸も置かれていたようです。
ところどころにあるのは「一二三石」。足元にもご注目ください。 -
ダイニング
当時のものをそのまま使った梁が見事なダイニング。2階まで吹き抜けになっているので、解放感ある空間です。大きな窓からは、庭の竹林をご覧いただけます。
庭
庭は、町家には欠かせないものです。
THE HIRAMATSU 京都の中には、3種類の庭があります。ホテルに到着してすぐ目に入るのは松の庭、そしてチェックインしながら眺めるのは竹の庭。更に一部客室には、デスク越しに小さな箱庭があり、見る人の心を癒す存在です。