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MAGAZINE #12019.10.01

伊勢志摩・賢島の魅力を紐解く

Reveal the precious nature of Ise-Shima Kashikojima

賢島が一躍注目されたのは、2016年にこの地でサミット(先進国首脳会議)が開催されたことからでしょう。しかし、近畿や関西方面の人々にとって賢島は、特別な保養地として古くから知られているのも事実。それにはいくつかの要素があります。

その一つは英虞湾(あごわん)という、日本でも有数の景勝地に位置するということ。この英虞湾はリアス式海岸という特異な景色が広がっています。国立公園に指定されるほどの美しさを誇り、複雑に入り組んだ入江と点在する60にも及ぶ小島。海産物にとって恵の海が広がっています。

中でも有名なのは真珠の養殖です。奈良時代に始まったアコヤガイの真珠採取を起源として、養殖の一大産地として世界にその名を知られるほどになっているのです。潮の流れが穏やかでプランクトンが豊富な入江だからこそ可能になったのだとも言われています。
海産物では、その名もこのエリアから採られた伊勢海老を筆頭に、アワビ、的矢牡蠣などなど枚挙にいとまがないほどです。

もう一つ、賢島を拠点とすることで日本の歴史的原点とも言える“伊勢神宮”へも足を伸ばせるということです。紀元前より天皇家を中心に祀られていたという伊勢神宮は、その長い歴史の中でも最も尊敬されてきた神宮として、いまも多くの参拝客を集めています。
賢島を拠点にすることで、1時間ほどで向かうことができる伊勢神宮。その地に足を踏み入れると、えも言われぬ敬虔な気持ちに包まれるでしょう。
もう少し足を伸ばせば熊野古道など、日本の原風景にも訪れることができるでしょう。

そしてさらに加えるなら、静寂。美しい夕陽とともに賢島は都会の喧騒とは無縁の静かな時間が流れています。まるで、太古の昔から変わらないような静けさが広がる感覚。海面は凪、風は穏やかで、静かに暮れゆく夕陽とともに賢島だけの緩やかな旅を楽しむことができるのではないでしょうか。

私たちはこの地をホテルのスタート地点としてHIRAMATSU KASHIKOJIMAを作りました。
わずか8室の小さな、しかし贅を尽くした“ひらまつ”らしいホテル。賢島の素晴らしさをこの小さなホテルの中に凝縮しようとの試みです。

眼前に広がる島々と入江、豊かな食材から生まれる「美し国」の恵み、滞在するレストランというフレーズにふさわしいおもてなし。伊勢志摩という歴史へのアプローチ。
心と身体に特別な心地よい時間をお届けすることができる。そんな、スモールラグジュアリーの世界にふさわしい地としての賢島。
都会の喧騒とは隔絶された、伊勢志摩の奥深く。それでいて、ひらまつの考えるホテルの要素をすべて持たせることで、お泊りいただける方がこれまでにない価値ある時間を過ごしていただける。
HIRAMATSU KASHIKOJIMAには、ここにしかない贅沢な時間が流れます。

Text : マガジン編集部
Photo : Masashi Nagao

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