Reflections on Sengokuhara仙石原に想いを馳せて

仙石原に想いを馳せて

箱根の地名には様々な歴史的逸話が隠されています。金時山は金太郎伝説にまつわる地名。姥子はその金太郎と姥との故事からつけられたと言われ、早雲山や強羅など、独特な地名が多くあります。

では、仙石原はというと諸説ありますが、仙石秀久という戦国武将にまつわるという説が有力とされています。豊臣秀吉に仕え、紆余曲折を経て北条家討伐の先陣を切り、箱根から小田原に攻め入ったことから、この地を仙石原と称するようになったとのこと。もう一つ、鎌倉時代に源頼朝がこの地を「開墾すれば米千石はとれる」といったことが起源とも言われます。いずれにせよ、その時代からこの地は人々の関心を集めていたということでしょう。

そして仙石原というと誰しもが頭に浮かべる“すすき草原”。ススキが群生し見事な景観を形作ります。元は茅葺き屋根(茅=ススキの別名)の材料として村落の近くに植えられていましたが、時代とともにニーズがなくなり一時はこのすすき草原も危機に瀕していました。この日本的とも言える風景を残していくために様々な努力や工夫がなされ、野焼きを復活させるなど整備が進んでいます。すすき草原の中にある遊歩道の整備や、隣接する仙石原湿原との共存をはかるなど、今では圧巻のススキの群生を楽しみに多くの観光客が訪れます。

すすき草原の見頃は9月ごろから始まる一面薄茶色に色づいた草原とされていますが、夏場の青々とした一面のグリーンの美しさもまた格別です。草原をわたる風にそよぐススキの奏でる、ささやく囁くようなざわめき。風の音に耳を澄ます時間は、仙石原のBGMです。春から夏へ、夏から秋へ。それぞれの季節の変化を静かに魅せながら冬を迎えていきます。

仙石原という地は、高原という爽やかな気候の中で、四季折々のはっきりとした景色の変化を楽しむことができる稀有なエリアと言えるでしょう。そして山と森と草原に囲まれ、遠く芦ノ湖を臨み、それ以上何も付け加えなくても良いほどの、心地よい静けさと大きな自然に包まれた密やかな時間が流れています。

私たちがこの地を選んだのも、仙石原でしか感じられない静寂と四季の変化を感じることができるからです。HIRAMATSU SENGOKUHARA。ここは、誰にも邪魔されることなく、雄大な景色の中で静かな時を過ごすことのできる大人のための“リトリート=隠れ家”を目指しています。

Photo: Masashi Nagao
※2019年10月1日公開 HIRAMATSU HOTELS「MAGAZINE #3」の転載です

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